2013年7月12日金曜日

anyways

アメリカのテレビドラマを見ていると、色々な口語表現が出てきます。書き言葉ではほとんど見かけないのに、話し言葉でよく見かけるものの一つが anyways です。書き言葉なら、anyway のはずが、話し言葉では anyways とs が付けられるのです。くだけた話し言葉で使われるのですが、かなり頻繁に使用されています。いくつか例文をあげておきます。



(1) If Bauer gets to her, it will all come out, and then, and then this, this will all be finished. It's finished anyways.
-- 24, S8E18

(2) Come on. My stuff's already here anyways, so.
-- 90210, S1E6


この2例は文尾に使われたものですが、文頭で使われる事もあります。


(3) Anyways, I'm running her against the facial recognizance database.
-- Painkiller Jane, S1E5

(4) Anyways. He knows all about Mr. K.
-- NCIS, S8E6



2 件のコメント:

  1. anywaysの-sの役割は何でしょうか。「とにかく」の意味でanyhowも聞かれますが(圧倒的にanywayのほうが多いと思いますが)、anywhoというのもたまにテレビのコマーシャルやドラマなどで聞きます。一風変わった人がanywhoを使っているように思います。

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  2. コメントが遅くてすみません。この-sは、副詞的属格(adverbial genitive)と呼ばれるもので、古英語にあった名詞の属各を作る語尾です。その名残として現代英語に残っているのが always です。all + way + s というふうに分析され、way の属格 ways に all がついた形です。小西友七著『アメリカ英語の語法』では、evenings, afternoons (p.179-80) を取り上げ、副詞的属格の-s の用法の名残がアメリカ現代英語に存在する事を説明してます。また、この類推としての用法として a long ways (p.266-7) などを取り上げています。

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