「整形手術」は英語で cosmetic surgery とも plastic surgery と呼ばれています。通例、cosmetic surgery は顔の整形に使われ、 plastic surgery は美容以外の整形を含めた全身の整形に使われます。
ここで取り上げる「鼻の整形手術」は、正式には rhinoplasty と呼ばれるのですが、これは医学用語なので、一般には次のように nose job と呼ばれるのが普通です。job という語がこのような整形手術に使われるのが面白いので取り上げました。
(1) A: What is the medical term for the surgical procedure commonly known as a nose job?
B: Rhinoplasty!
A: Correct!
-- Brothers and Sisters, S1E19
また、「鼻の整形手術を受ける」という場合には get や have という動詞が使われる。
(2) In 10th grade, you got a nose job but told everyone you were in France.
-- Drop Dead Diva, S1E1
(3) My friend had a nose job.
-- Law and Order, S6E7
この nose job という表現が頻繁にアメリカ英語で使われるのは、現代アメリカ社会では「鼻の整形手術」がだんだんと一般的になって来ているからだと思われます。
どのような整形手術が行われるのかについては、次の例が参考になります。
(4) Is it fair to say that you look for people who need a complete makeover... nose job, chin implants, jaw augmentation, liposuction, tummy tuck, brow lift, so on and so forth?
-- Drop Dead Diva, S4E4
nose job は「鼻の整形」, chin implantsは「アゴの先端の移植」, jaw augmentation は「アゴの増大」, liposuction は「脂肪吸引」, tummy tuck は「腹部の整形手術」, brow lift は「眉の引き上げ」です。これを見て面白いのは、アメリカ人はアゴに執着しているということです。アゴに関しては項目を改めて説明します。
surgery は 可算名詞と不可算名詞としての用法があるようですが、have a surgery という表現と have surgery という表現の両方を見たことがあるように思います。しかし、cosmetic や plastic が surgery に付くと、have a cosmetic surgery や have a plastic surgery と言わずに、have cosmetic surgery や have plastic surgery と言うようです。どうして形容詞が付くと、可算名詞として使われなくなるのでしょうか。
返信削除貴重な情報、ありがとうございます。じっくり考えてみます。これからもよろしくお願いいたします。 奥田
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