2013年3月5日火曜日

Clear! という表現 その1

アメリカの警察関係のテレビドラマを見ているとよく耳にするのが "Clear!" という表現です。警察などが容疑者の自宅などにドアを破って捜査に入り、一部屋ずつチェックして何もなかったら "Clear!" と仲間に向かって叫ぶ場面が頻繁にあります。日本語の字幕を見たり、吹き替えを聞いてみたりしても「クリア」とそのままにしています。次の例は24からのものですが、CTUが犯人のアジトに突入するところ。


A: Okay, we're going in on three, two, one.
B: Clear!
C: Clear!
D: Clear!
E: Clear!
F: First sweep, all clear, sir.
-- 24, S6E10


この clear は形容詞で「誰もいない!」という意味です。ユタ大学ELI副所長の Korrin さんにこの表現について尋ねると、次のような説明をしてくれました。

According to my understanding, the word is used as an adjective. The full statement would be, "I have finished checking this room for suspects and the room is clear [i.e., no one is in the room]." For the purpose of having to answer quickly -- they just say, "clear." This informs the other officers/agents that it is safe to proceed.

もう一つ、例を見てみましょう。Numb3rs からの例です。FBI特別捜査官のドンが部下に突入の指示を出しているところです。Clear right/ left. という表現が使われています。Right/ Left (room) is clear. を略した表現だと考えられます。 


Don: On me. 3, 2, 1. Execute. FBI.
A: Get down!
B: Drop the gun!
C: Drop dead!
D: Follow me!
E: Clear right!
F: Clear left!
E: All clear!
F: All clear.
-- Numb3rs, S1E7


蛇足ですが、突入の時のかけ声は「3、2、1」が使われているようです。

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