もう一つの Clear! の用法を見てみましょう。グレイズアナトミーからの例ですが、病院で患者の様態が急変し、心臓の鼓動が弱まったり停止したりした時に電気ショックを与える場面で次のように使われます。
Meredith: Give me the paddles now! Charge
to 200! Clear! Charge to 300! Clear!
-- Grey’s
Anatomy, S7E15
この電気ショックを与える機器が「除細動器(じょさいどうき)」と呼ばれる物です。英語では defibrillator と呼ばれています。最近知られるようになった AED (Automated External Defibrillator) もこの一種です。
この Clear! は、警察などの突入の時に使われる Clear! と違い、品詞的には副詞とも形容詞とも考えられて「離れて」という意味。Stay/Stand clear of the patient ! の略された表現だと考えられます。「さがって」などとも訳されています。
なぜこのように命令するかと言えば、患者に触っていたりすると、その人まで感電してしまったり、患者が電気ショックで飛び上がったりするときにぶつかったりする恐れがあるからです。
0 件のコメント:
コメントを投稿